SKULLTTA DOLLS

Doll Artist Aya Kodama

スカルッタちゃんと私

私はとても敏感で内向型の人間です。そんな自分を恥ずかしく思い、本当の自を隠しながら生きてきました。常識的で協調性を持ち、礼儀正しくきちんとしなくては… 常にそんな脅迫観念がありました。ですが周りに合わせて外向的に振舞うことや、色んな事を敏感に感じ取ってしまう自分に疲れ果て、誰もが当たり前に出来ることが出来ない自分を卑下していました。誰にも理解されないこの息苦しさ、生きづらさを抱えて生きていることが苦痛でした。

ある日、本屋さんである一冊の本に出合いました、その本を手に取って読んでみると、そこには私の事が書かれていました。その時はじめてHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン(英: Highly sensitive person)という気質があるということを知りました。それは生涯変わらない生まれ持った気質であり、治せるというものでもなく、うまく付き合っていかなければいけないのだという諦めと、異常だと思っていたこの感覚は私だけではないと、何か許されたような気持ちになりました。

創作することは自分と向き合う作業であり、私にとってなくてはならないものです。自分と向き合い本当の自分を少しづつ受け入れることが出来るようになっていく中でスカルッタちゃんが生まれました。スカルッタちゃんが完成した時は本当に嬉しくて、不完全で歪んでいて、ヘンテコだけどどこか憎めないこの子は、まさに私自身でした。

ある展示会で、この子に目を止めて手に取って「可愛い」と言って家に連れて帰ってくれた人がいました。信じられない気持ちと、私自身を認めて貰えたような気持ちになり、涙がでそうなくらい嬉しくて、その時の喜びは今でも忘れられません。

スカルッタちゃんが誕生し、私は少しづつ自分を受け入れて認めてあげられるようになりました。そして本当の喜びや幸せを感じることが出来るようになり、生まれて初めて心から人生は楽しい、そう思えるようになっていきました。

スカルッタちゃんには、あるメッセージが込められています。
「ヘンテコだっていいじゃない、自分自身を認めてあげようよ」とうことです。

性別も人種も国籍も関係なく、人間は等しく老いて死んでいきます。人生はあっという間です。これ以上自分を無意味に責めている時間などありません。他人の価値観に振り回されずに、まず自分自身が自分を認め受け入れて、何より自分自身を大切にしなくてはいけないのです。自分を愛し幸せを感じることができるからこそ、周りの人達に感謝し愛をもって接することが出来ると思うのです。

私に唯一できることは作る事です。作品を通して想いを表現し、誰かを楽しませたり喜んでもらえることが、今の私の喜びであり幸せです。

最後に、私には大切なパートナーがいます。この難解な私の良き理解者です。私の隣にいてくれて感謝しています。